僧侶のビラ配布弾圧に無罪判決
2006-09-05


東京地裁は、8月28日、東京都葛飾区のマンションに共産党のビラを配布するために侵入したとして、住居侵入罪に問われていた僧侶・荒川さんに対して無罪を言い渡した。当然といえば当然だが、立川の防衛庁官舎へのビラ配布では高裁で逆転有罪判決(地裁は無罪判決、被告側が上告中)が出ていたことを考えれば、有罪判決の可能性も否定できなかった。注意した住民による民間人逮捕で、23日間にわたって拘置されたことだけでも、許し難い政治弾圧と言わざるを得ない。
 もしこれを犯罪だというなら、全てのビラを公平に取り締まるべきだ。うちのポストに自民党や公明党のビラを配布する者を全員逮捕して警察に突き出してやろうかと思っていたところだ。
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ナチスが共産党を弾圧したとき
私は不安に駆られた
が、自分は共産主義者でなかったから
何の行動も起こさなかった。

その次、ナチスは社会民主主義者を弾圧した
私はさらに不安を感じたが
自分は社会民主主義者でないので
何の抵抗もしなかった。

それからナチスは、学生・新聞、ユダヤ人と順次
弾圧の輪を広げていき
その度に、私の不安は増大した
が、それでも私は行動に出なかった。

ある日遂に、ナチスは教会を弾圧してきた
そして私は牧師だった
だから行動に立ち上がった
が、もうそのときはすべてが
あまりにも遅すぎた。
(マルティン・ニーメラー)

※マルティン・ニーメラー(1892〜1984)はドイツの進学者で牧師。ナチスがドイツ・キリスト者(プロテスタント)に影響を及ぼし、ユダヤ出自の牧師を迫害するに及んで、牧師緊急同盟を設立、その後「ドイツ告白教会」の中心メンバーになる。ユダヤ人抹殺計画の主唱者ローゼンベルク襲撃に係わったとして逮捕され、ザクセンハウゼン強制収容所に収監された。ダッハウ収容所に収容中に米軍に解放され九死に一生を得た。
[つれづれ]
[共産党]

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